2011/08/27

女性科学者

今日は朝から来週から始まる模擬学会(eConference)のPlenary lectureのためにUQ Centreへ。
ネット上でペーパーを書いて投稿、ディスカッションする学会を練習するこのアサイメント。1年生からこのようなプログラムが用意されてるとかすごいね。今日のプレセンターはOxfordのDrを全額奨学金で卒業し、今はUQのリサーチセンター長をなさっている蛋白質のクリスタル化がご専門の方で内容は『Towards Antibacterial That Avoid Resistance』。ご自身の研究内容だけでなく、ジェネラルな薬品が製品にいたるまでの過程や、研究者としてのキャリアパスまで分かりやすくまとめてくださっていて最後までとても興味深く聞けた。
前々から思っていたが、こちらは日本での大学とはちがい、女性の研究者が本当に多い。今まで講義や実験やtutorialで会ったlecturerやtutorも女性がほとんどで、みなさんUQで研究に携わっている経験豊富で実力のある方々だった。素敵すぎる。毎回こちらの教育システムには目を見張るものがあって、人口2000万(cf 日本は2億2000万)の国でこれだけノーベル学者を出す理由にもうなづける気がする。

また、こちらの講義には共通して日本とかなり違う姿勢がみられる。lecturerはとてもフランク(スラングも多用する)に、でもだからこそ大事なコンセプトが分かりやすく伝わってくるし、コンサイスに内容を伝えられている。やはり、大事なのは形じゃなくて中身なのだ、と思う。特に科学は。(ま、形ももちろん重要な要素だが。)動画やイラストを多く用いているし、参考となる資料もこれでもかというほど紹介する。プログラムがきっちりと前もって上の組織のほうで決められているので、レクチャラーは3週間ほどのうけもったモジュールに集中することができ、とてもまとまっていてかつ面白い講義が毎回聞ける。学生の受講態度もまじめそのもの。レクチャラーの一字一句をノートや資料に書き込むもの、パソコンを駆使して自分のノートを作るもの、、ましてや日本みたいに寝てる人など皆無。(文字通りの意味で)授業に出るのも遅れてくるのも出席なんてとらないから自由。でもあとで困るのは自分だよ、といったごく当たり前のことをみんな理解していて、これだけ高度で充実した講義を1年生から受けられるなんて本当に素敵なことだと思う。もちろん私は日本の他の大学のことは知らないから何とも言えないけど、1日に少なくても3、4時間は勉強しないとキャッチアップできないこの充実した講義が本当に好きで楽しんでいる。ただ、英語での勉強はやはりきつく、ストレスで口内炎が2個3個・・・・口内炎なんかにまけない

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