おじいちゃんが私が生まれたときに書いて送ってくれた詞を、ふと思い出した。
昔からいつも部屋の片隅に置いてあって、意味もよく考えたことなかった。けれど、私の人生で一番大好きで一番尊敬していたおじいちゃんが亡くなって、毎晩毎晩終わりがないってくらい泣いて、数年後になって初めてその意味が分かってまた涙が出た…そんな詩を、ふと思い出した。
『金剛石』
金剛石も磨かずば 珠の光は沿わざらむ
人も学びて後にこそ 真の徳は現わるれ
時計の針の絶え間なく 巡るが如く時の間の
日影惜しみて励みなば 如何なる業が成らざらむ
独学でお習字を勉強して、すごくおじいちゃんらしい丁寧な書を書きはるおじいちゃんが私に送ってくれたこの詞。ずっと意味が分からなくて眺めるだけだったけど、やっと意味が少しずつ理解できてきています。本当に素敵な言葉を送っていただけて嬉しいです。
改めてネットの力を借りて調べてみると、この詞は尋常小学校の唱歌だったらしくて、昭憲皇太后(明治皇后)がお歌いになられたらしい。ちゃんとYouTubeにメロディーつきでのってて、おぉぉ…戦前!!っていうのが正直な感想だったが、こんな素敵な歌が学校の校歌やったやなんて帝国主義とかそんなんのけて、立派やと思った。ちなみにこの歌詞には続きがあって…
『水は器』
水は器に従ひて その様々になりぬなり
人も交わる友により 善きに悪しきに映るなり
己に勝るよき友を 選び求めて諸共に
心のこまに鞭打ちて 学びの道に進めかし
素敵すぎる。
こんな風に、まともな日本語さえしゃべれない私だけれど、今一緒に住んでる台湾人のおじいちゃん(もし私のおじいちゃんが生きていたら同じくらいの年齢)の喋りはる日本語が素敵だなって思ったのと、ニュースで日本の教育への支出がOECDの調べで加盟31ヵ国中最下位だったというのを見て、ブログを書きたくなった。
おじいちゃんたち昔の頑固だけど勤勉で日本のことを真剣に思っていた方々が今の日本のみたらきっと悲しむだろうな。
磨けば磨くほど(精進すればするほど)光る金剛石(ダイヤモンド)(人)
器(付き合う友達)によって姿を変える水(人)
今の小中学生はもちろん、私たち大人にも知ってほしい再読して理解してほしい、素敵な歌詞だと思います。
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